ぷーやんの旅ときどき人生。

世界一周から始まった人生という長い旅の記録です。現在は日本に一時帰国中。

わたしが短パンを穿いて猫を呼ぶ理由


タイトルを読んで「は?」と思ったそこのあなた。
正解です。
安心してこの先を読み進めてください。


自己紹介ページでも書いていますが、わたしは猫を2匹飼っています。
1匹は短毛の黒猫ロキ、もう1匹は長毛の白猫あーちゃんです。


にゃんたちとの出会いはわたしが20歳の時。
当時わたしは、学生の頃から付き合っていた人と同棲をしていました。
お互い美容師で「仕事が始まると会う時間がなくなるから」という理由で一緒に住み始めたのに、
仕事の時間が真逆なためいつも寝ている相手に「いってきます」と「おはよう」を言うだけで一緒に暮らしている意味はほとんどありませんでした。

別れた理由は他にもいろいろありますが、その時わたしは一人で生きている方がずっと楽だと思いました。


パートナーが協力的で家事などを分担できれば2人で暮らすメリットはあるかもしれません。
しかし当時の相手は家事を一切しない人だったので、食事も洗い物も洗濯も量が倍になり負担が増えただけでした。

2人分の家事をこなしながら朝6時に家を出て夜8時に帰ってくる。
そしてそこから夕飯と明日のお弁当の用意をして寝る。
お風呂洗いももちろんわたしです。

学生の頃は一緒にいるだけで幸せだったのに、気が付いたらわたしは相手のいる家に帰るのが嫌になってました。


そんな時、ふと見つけたいつでも里親募集というウェブサイト。
犬猫の保護活動をしている方が保健所で殺処分される犬猫を一時預かりしたり、野良猫を保護して新しい飼い主を探したりする掲示板です。
中には普段保護活動をしているわけではないけど、子猫を拾ったけど家では飼えないからと投稿している人もいました。

仕事が忙しく家に帰っても心の休まらない当時のわたしにとって、このサイトを覗くことが唯一の癒しでした。


そんな中、ついに別々で暮らすことになりました。
だいぶ前から関係は終わってはいたものの、同じ家に住んでいる手前別れても関係はすぐに切れません。
話し合いの結果、わたしが今の家に残り相手が出ていくことになったのですが、相手が新しい家を見つけるまでの1ヶ月間は苦しいものでした。
すでに別れているのに毎日顔を合わせなければいけないなんて、これほど気まずいものはありません。

それでもそんな日々をわたしが耐えられたのは、他でもない1匹目の黒猫のロキのおかげです。


別居が決まったと同時にわたしは新しい家族を迎え入れることを検討し始めました。
毎日ただの癒しとして見ていたものが、真剣に新しい家族を探すものになったのです。
どの子もみんな可愛くて決められずに何日も過ぎていきました。

そしてある日、春日部で黒猫を6匹保護したという投稿を見つけました。
1匹1匹の写真はなかったものの、直感で「この中にわたしの家族になる子がいる」と思ったのを今でも覚えています。
早速保護主さんに連絡をとり、まずはお見合いをすることになりました。


それが今でも忘れはしない、2010年6月1日です。
その日は朝から少しバタバタしていました。なぜならば、相手が出ていく日だったからです。


相手には猫を飼おうと思っていることは伝えていませんでした。
そしてお見合いに行くことも伝えていませんでした。
ただ「朝から用事があるから出かけるね。今までありがとう」と一言声を掛けて、わたしは家をあとにしました。



家から春日部までの1時間半、わたしは緊張していました。
今まで大きな動物を飼ったことがなかったからです。
ましてやこれから一人で生活していく上に、日中はほとんど仕事でいないのに飼い主なんて務まるんだろうかと考えていました。
それでも「猫を飼いたい」という自分の気持ちを抑えきれず、わたしは里親になることを選びました。


この日はお見合いだけで連れて帰るつもりはなかったのですが、保護主さんがわたしなら飼っても大丈夫だと判断したらしく「連れて帰っていいよ」と言ってくれました。
選んだのは兄弟の中でもひときわ体の小さかった男の子。
お兄ちゃんたちにお母さんのおっぱいをとられて栄養をもらえなかったのか、痩せていてお腹をくだしていました。
他の兄弟たちがご飯に一目散に向かっていく中、一人だけ出遅れてよたよたと走っていく姿を見て「わたしが守ってあげなきゃ」と思ったのです。


保護主さんに「他の子の方が体もしっかりしてるし健康で飼いやすいよ」と勧められましたが、他の子には何も感じなかったので丁重にお断りしてその子を連れて帰りました。
朝早く出たのに、必要な猫グッズを慌てて買ってから帰ったため家に着いたのは夕方でした。


家に帰ると、部屋には何も残っていませんでした。
唯一、ガランとした部屋の真ん中に5000円とメモが置いてありました。
メモの内容はもう覚えていません。
わたしの記憶に残っているのは、ただ部屋の中央にぶっきらぼうに置かれた様子だけ。


その日からロキとの2人暮らしが始まりました。
いつも一人でお留守番させているのはかわいそうに思ったので、数ヶ月後にはもう1匹新しい家族を迎えいれました。
それが白猫のあーちゃんです。


あーちゃんは別の保護主さんから譲り受けたのですが、先住猫としてロキがいたので、まずは 1週間トライアル でロキとの相性をみることにしました。
最初は警戒しあってはいたものの、まだ2匹とも幼かったからか1週間後には並んで寝るようになり、あーちゃんはそのままうちの子になりました。


そんなこんなで始まった猫ライフですが、気が付けば2匹を家族として迎え入れてもう8年になります。
その間に何度も引っ越ししたり妹と一緒に暮らし始めたりと生活環境は変わり、現在は実家猫として今までのどの家よりも広くてぽかぽかとひなたぼっこができる家で暮らしています。

暮らしてる年数はわたしの方が圧倒的に長いはずなのに、わたしよりも母にべったりで寝る時はいつも母のベッドに行きます。
母がいない時はたまにわたしのところに来てくれます(笑)


あーちゃんが膝に乗ってくることはほとんどないのですが、ロキはお腹の上や膝に乗るのが好きでよく乗ってきます。
冬場は寒くてさすがに難しいのですが、そんな時わたしはできるだけ短パンでいるようにしています。

なぜか、というとふわふわの猫毛が肌に直接触れると最高に気持ちがいいからです。
手でなでていても気持ちいいのですが、手よりもさらに皮膚の薄い太ももで感じる猫毛はなんとも言えない幸せな気持ちにしてくれます。
そういう理由でわたしは短パンを穿いて猫を呼ぶのです。


あーちゃんの保護主さんとは今でも繋がっているのですが、保護主さんは今でも猫の保護活動をされています。
数年前より殺処分は減っているものの、まだまだ0になるには程遠いのが現状です。
もしこれから猫や動物を飼おうと思っている方がいましたら、ペットショップに行かれる前に一度いつでも里親募集を覗いていただけると嬉しいです。
たくさんの可愛い子たちが新しい家族を待っています。


ロシアのサンクトペテル大学にある猫の石碑には【ネコが平和でいることは世界が平和である証だ】と刻まれているそうです。
そういうわけで、世界平和のためにも猫の平和を守ることがわたしの使命だと思っています。


タイトルの解に至るまでだいぶ長い前振りとなってしまいましたが、最後までお読みくださってありがとうございました。